> アダモスとは[理事長・最高顧問挨拶]

理事長挨拶

 2012年にアダモスは設立されました。当時、私は「医療廃棄物トレーサビリティーシステムを提供する立場で参加しました。医療機関から廃棄される産業廃棄物は特別管理廃棄物(感染性廃棄物を含む)が多く、国民の関心も高く、さらに「排出事業者責任」も強化されました。特に、医療廃棄物には患者さまの個人情報も含まれることから、意識の高い「医療機関」、「優良な処分事業者」、「システム事業者」で適正処理を推進する目的でスタートしました。電子マニフェストの普及、トレーサビリティーシステムの普及、医療廃棄物管理に おける研究に邁進してきました。
 それから10年経ちました。社会の価値観も変化してきました。個人情報、内部統制、SDGs等に関心が高まり、IoTからDX(デジタルトランスフォーメーション)、AIとデジタル化も進化しました。地球温暖化・CO2の削減等環境問題も話題にのぼります。経済においては「大量生産・大量消費・大量廃棄(リニアエコノミー)から循環型経済(サーキュラーエコノミー)」の大合唱となり、最近ではDPP(デジタルプロダクトパスポート)も話題にのぼるようになりました。我々の業態も変化を余儀なくされ、関わる人たちのチーム化もさらに強化されることでしょう。 そのために、10年の医療廃棄物適正処理推進活動をもとに商号も「アダモス」と改め、医療廃棄物だけでなく「排出物」の適正処理を推進していくことにしました。コロナ禍でも、医療機関様、廃棄物処分事業者様も日夜を問わず奮闘していただきました。そういった努力も報われるように、作業負担にならないようなシステム等を会員のみなさまと構築できるよう研究する所存です。
 今後ともご協力をお願い申し上げます。

一般社団法人アダモス 理事長
石井美也紀
石井美也紀

理事長 石井美也紀

株式会社イーシス 代表取締役

株式会社ムスビメ 取締役会長

略歴

1957年 神奈川県出身

1981年 北海道大学 薬学部 薬学科 卒業

1981年 三共株式会社 医薬品事業部

1983年 株式会社藤田電機製作所
     情報システム部(生産管理システム)

1985年 株式会社富士通京浜システムエンジニアリング
     公共システム部 医療システム担当

1988年 システムテクニカ株式会社設立
     (ソフトウェア開発)

2003年 株式会社イーシス設立

2004年 医療廃棄物トレーサビリティーシステム開発

2012年 医療廃棄物適正処理推進機構(ADAMOS)設立

    (2021年 一般社団法人アダモスへ商号変更)

2015年 株式会社エスエルネット設立

    (2021年 株式会社ムスビメへ商号変更)

2017年 活動情報管理システム開発

2018年 WCM(ワークチェインマネジメント)発表

2023年 一般社団法人アダモス 理事長就任

賞罰

2022年 環境大臣表彰 「廃棄物・浄化槽研究開発功労者」

著書

2019年 「産業廃棄物革命」(ダイヤモンド社)

最高顧問挨拶

日々業務に携わっておられる排出事業者の皆様方は、廃棄物を適正に処理すべきことは良くご理解いただいていることと思います。しかしながら廃棄物を処理するに当たり、その基本法となっている廃棄物処理法は、大変難解な法律で一般の方々にとってこれに則り適正に処理するのは、甚だ困難なことといわざるを得ません。

現在、廃棄物の処理は、現実には専門の業者に委託をせざるを得ませんが、そこには大きな問題が存在します。それは、現行の廃棄物処理法の基本的な考え方の「排出事業者責任」という考え方です。

これは産業廃棄物は、不法投棄された場合、その現状復帰の責任は排出事業者に存在するという考え方で、不法投棄が認定されると経済的負担は莫大なものとなる場合が出てまいります。そしてそれは、改訂の度毎に厳しいものとなってきております。

優良な処理業者が対応していれば幸いですが、排出事業者の側からみれば、どの処理業者が優良かはなかなか分かりません。

アダモスは、排出事業者の方々のそのようなニーズにお応えすべく、環境省や第三者評価(東京都)などで高評価の確立した超優良処理業者とパートナーとなっていただきます。

そしてお預かりした廃棄物は、アダモスで開発した安価な廃棄物移送監視システム(トレーサビリティシステム、追跡システム)に載せて、収集に始まり中間処理から最終処分まで、その経路は透明性が高く、必要な時にいつでも把握できるようにさせていただいております。

アダモスは設立時より「一般社団法人 医療廃棄物適正処理推進機構」として医療廃棄物中心に社会活動をしてまいりました。商号変更に伴い、これからは産業廃棄物/循環資源等の適正処理に向けて社会活動をして参ります。システムにつきましてもIoTやAIを活用したシステムを追求していきたいと考えております。

どうか排出事業者の担当者の方には旧来の廃棄物処理とは一味違った当機構のハイクオリティ、かつ先進的な処理システムにご加入いただき、共に不法投棄撲滅の目的に向かいご協力賜れば幸甚です。

一般社団法人アダモス 最高顧問
田島知行
田島知行

最高顧問(前理事長) 田島知行

医療法人社団 市川クリニック理事長兼任院長

 

略歴

1943年 千葉県出身

1968年 慶応義塾大学医学部卒業

1972年 同大学院終了

1975年~84年 東海大学医学部専任講師

1977年 市川クリニック設立・院長就任

医学博士

元千葉県医師会理事

元日本医師会常任理事

(日本医師会での担当は薬事一般、広報、医療廃棄物、母子保健)

現在

日本透析医学会認定医

千葉県透析医会役員

千葉県医師会顧問

日本透析医会 医療廃棄物対策部会委員

専門

病理学、内科、血液透析